製造業で使うステンレスについて

ステンレスとは?

ステンレスは英語でStainless Steelと書き「錆びない鉄鋼」という意味を持ちます。
製造業の現場では「SUS(サス)〇〇〇」と呼び、〇〇〇にはステンレスの種類が入ります。
主成分は鉄ですが、クロムやニッケルなどを混ぜることで錆びにくさを実現している合金です。
鉄は酸素と反応することで酸化鉄となり錆びていきますが、ステンレスはクロムが不動態皮膜という膜を形成することで鉄が酸化するのを防いでいます。
特徴としては
・錆びにくい
・美観性がある
・耐熱性があり高温に強い
・抵抗が高めで電気を通しづらい
・放熱性が低く保温性がある
・難加工性
などがあげられます。

製造業でのステンレス

弊社で主に使うステンレスの種類はSUS304,316,443です。
種類と表面加工の仕様を伝えることで鋼材屋さんに注文することができます。
SUS304のメーター板(1m×2m)くださいとだけ伝えても、2BかNo,1など表面加工の仕様について必ず聞かれます。
現場でも種類と表面加工で伝えられるので覚えておくといいでしょう。
ステンレスの表面加工の種類についてみていこうと思います。

ステンレスの表面加工の種類
SUS304で表面加工の種類を見ていきたいと思います。

SUS304-NO.1(ナンバーワン)
ナンバーワンや白と呼ばれます。
その名の通り表面が白っぽく光沢がないのが特徴です。

SUS304-2D(ツゥーリー)
灰色で光沢が少なく、建物などの装飾などで使われます。

SUS304-2B(ツゥービー)
やや光沢があり、一般用材、建材など幅広く使われています。
市販品でみるものの多くはこの仕上がりです。

SUS304-HL(ヘアライン)
毛のような長細い研磨目をつけたもので、建材や厨房などに用いられることが多いです。

SUS304-BA(ビーエー)
ブライトアニールが正式名称で光沢のある仕上がりが特徴、自動車部品、家電製品、厨房用品、装飾用など目にすることが多いです。

SUS304-#400(ヨンヒャクバン)
BAに近い光沢をもった表面仕上げになります。2B材に粒度400番バフを使用して研磨仕上げしたものです