コンベアについて
コンベアとは?
コンベアの英語表記だと「 conveyor 」です。
語源はラテン語の「 convehere 」で「共に(con)」と「運ぶ(vehere)」という意味があり、「 物を一定方向に一定スピードで運搬する装置 」がコンベアになります。
コンベアのルーツは、古代文明で用いられていた「コロ」になります。
丸太の上に板を置き、運搬物を乗せ転がして運んでいきます。
遺跡やピラミッドなどに使われる大きな石や材料が必要な時に使われていたと考えられます。
丸太部分はホイールに代わり、機構はコンベアとして進化しました。
先人の知恵は現在でも生かされており、設置現場などでコロは活躍しています。
コンベアの種類
コンベアは用途や仕組みに応じて様々な種類があります。
工場の生産ラインでは自動化や効率化に使用され、物流倉庫では物品のピッキングに使われています。
身近なところですと空港にある歩く歩道や荷物用回転テーブル、回転ずしのレーンなど私たちの生活の多くの場所で見受けられます。
![]() |
![]() |
主要なコンベアの種類
1、ローラーコンベア
動力を使わず搬送物の重量を利用し移動させる「グラビティコンベア」
動力を使って搬送物を移動させる「駆動コンベア」があります。
2、ベルトコンベア
ベルトに搬送物を乗せて移動させます。
歩く歩道などがベルトコンベアになります。
3、スクリューコンベア
らせん状の羽根のついたスクリューを回すことで搬送物を移動させていきます。
完全密閉ができるので臭いがあるものや粉塵を周囲に影響を与えずに搬送することができます。
4、チェーンコンベア
2列のチェーンに板上の部品であるスラットやエプロンなどアタッチメントをつけ搬送物を移動させます。
重い荷物や大型製品に適したコンベアとなります。
5、振動コンベア
振動モーターによる振動を利用して搬送物を移動させます。
紙相撲が叩く振動によって駒を進めるのと同じ原理になります。