バッチ式乾燥炉について

バッチ式とは?

乾燥炉にもバッチ式炉、連続炉など様々な種類や言い方があります。
今回はバッチ式乾燥炉について書いていきます。
そもそもバッチ式とはどういう意味なのでしょうか?
バッチをを英語で書くと「Batch」となります。
日本語訳としては、「ひとかまど、ひと焼き分、1 度分」です。
つまり1回乾燥させては取り出してまた乾燥するを繰り返す方式になります。
ちなみに、皆さんがよく目にする缶バッチのスペルは「Badge」になります!

バッチ式乾燥炉について

バッチ式は何ぞや?が分かったところでバッチ式乾燥炉について見てみたいと思います。
バッチ式乾燥炉にも大きさの違いはもちろん、扉の開け方の違い、内部の熱源の違い、機構の違いが存在します。
乾燥させる対象物により炉の見た目は大きく違い、設計者が最適な炉を構想し設計します。

特徴
①少量多品種生産が可能
条件を変えて乾燥することができるので、1つ炉で様々な製品の乾燥が可能です。

②不良品の特定がしやすい
製品に不具合があった場合どのロットで発生したのかがわかるので、不良品の特定がしやすい。

③メンテナンスがしやすい
連続的に生産しているわけではないので、炉を止めてのメンテナンスがしやすい。

④運転を止める時間がある
処理ごとに扉を開けないといけないので、昇温、均熱、冷却を繰り返すことで時間がかかります。

連続炉の特徴は、バッチ式炉とは逆の特徴を持っています。
次回は連続炉についてコラムを書きたいと思います。

弊社でのバッチ式乾燥炉製作事例

上下式バッチ炉
扉を上下させ閉じることができます。
自動で開閉させることができるので、楽で省スペースでの設置が可能です。
台車式燃焼炉(バッチ式炉)
炉内までレールがついており、扉の開閉は手動になります。
専用台車がついているので商品の取出しは簡単になります。

燃成炉(バッチ式)
扉本体に台車がついており、扉ごと引っぱります。
扉を戻したらサイドについているねじを締めることで密閉されます。
乾燥オーブン(バッチ式)
小型の乾燥炉になります。
試験的に乾燥させたいとき、商品が小さいときに使用されています。