半自動溶接技能者評価試験取得まで:SA-2F

2024年に半自動溶接技能者評価試験の基本級であるSA-2Fを受けてまいりました。
講習から試験までの経験談を載せたいと思います。

溶接技能者評価試験の種類について

試験の種類としては2種類あり、資格取得試験か継続試験になります。
新しく基本級を受けたり、専門級を受ける場合は資格取得試験に該当し、証明書の更新の場合は継続試験となります。
今回私が受けたのはSA-2Fなので中板下向(裏あて金あり)基本級になります。
専門級は基本級がないと受けることができません。
※基本級と専門級を同時に受けることはできますが、基本級が不合格だと専門級が合格していても全部不合格になってしまうので注意が必要です!

講習会の内容

講習会の1日のスケジュールは、座学が2時間ほど、実技は1.5~3時間といった具合です。
講習会の内容を座学と実技に分けて書いていきたいと思います。


座学

学科試験によくでる箇所を教官が教科書(JIS半自動溶接受験の手引き)で説明し、その後模擬試験をして終了です。
座学では、過去に試験に出された演習問題のナンバーなど教えてもらえます。
学科試験に関してですが、教科書の演習問題を8割正解できるようにしておけば合格できると思います。
半自動溶接での試験ではTig溶接の範囲はでないので、勉強する必要はないです。


実技 

仮付けのポイントや溶接の電流と電圧の設定機械の使い方を教えていただけます。
一通り説明が終わったら、各自で仮付けと溶接を進めていき、わからなければ教官に教えてもらいます。
練習材料は3回分あるので終わったら、試験用の材料を仮付けし提出して終了、早い人だと1時間ほどで帰られていました。
翌日の試験も同じ場所、同じ機械で受けれて安心ですし、溶接面や保護具、荷物一式置いて帰ることができました。

実技のポイント
・溶接方向による曲げ試験対策
試験材は表曲げと裏曲げでの曲げ試験がされます。
私の場合ですと、試験片に刻印されているNo,1が表曲げ、No,2が裏曲げでした。
裏曲げの方が割れやすいので溶接の後半に来る向きで溶接します。
どのナンバーが曲げ方向なのかわからなければ試験官に聞くと教えてくれると思います。
・溶接電流と電圧
2パスでのやり方です。
パナソニック製溶接機使用 ガス流量20~25ℓ/min
1パス目:電流260A 、電圧27~28V(アナログ式は1~2V上げる)
1パス目で開先の8割を目安に盛っていきます。
溶融金属が試験材の上にギリギリ乗らないくらいのイメージです。
溶接終了後ワイヤーブラシとハンマーででスラグをきれいに取り除きます。取れていないと曲げ試験の際に欠陥が生じやすくなります。
  

2パス目:電流260A 、電圧27~28V(アナログ式は1~2V上げる) 
ウェービングして試験材にかぶるよう溶接していきます。
曲げ試験した際に溶接量が多い方が割れにくいためです。
中板だと幅30mm以内、高さは5mm以内に収める必要があります。
溶接終了後スラグとスパッタを綺麗に取ります。
   

試験当日の流れ

学科試験を受けてから実技試験に移ります。
学科試験は全部で20問、60%以上で合格です。
基本的には教科書の演習問題通りか表現が少し変わった形での出題です。
問題文をよく読み番号を選べば合格できるはずです。
試験時間内でも終わった人から随時実技試験の方に移っていきます。

実技試験は受験番号を伝え呼ばれるまで待機します。
服装、マスクや腕カバー、安全靴など溶接できる恰好か見られるので忘れ物がないように!
前日に自分が仮付けした試験片をもって席に着席し、溶接していきます。
練習で溶接することができず、一発本番です。
溶接とスパッタ除去まで終えたら試験官に提出して終了です。

ポイント
・わからないことがあれば手を挙げて質問してください。
 席から立ってしまうと不合格になる恐れがあります。
・外観試験はその場で試験官が判断してくれます。
 見た目でここを直したい、少し失敗したなどがあれば手を挙げて質問してください。
 試験官の方が指示してくださいます。

合格発表が届くまで

試験から約2か月後にメールで試験結果の通知が来るので、e-weldで確認できます。
試験結果通知および適格証明書が郵送で届くのは約3か月後です。

適格性証明書の更新

資格取得後3カ年を限度として、資格を継続することができます。
協会からハガキが届くので、適格性証明書の有効期限の切れる3ヵ月前~切れる日までにハガキを出すことで、継続試験を受けたことになり更新ができます。
3年目には更新試験で学科試験はありませんが実技試験を受けることになります。

講習会を受けるた方がいいのか?

周りに検定を受けた人がいない方は、講習を受講しても損はないと思います。
右も左もわからないまま溶接しても不安が勝ってしまい集中できないですし、溶接機も普段使用しているのとは違うと思うので練習できて、私はよかったです。

周りに教えてくれる人はいないが受けてみたいという方!
・学科試験は6割合格なので、教科書の演習問題を8割正解できるようにしてください。問題なく合格できると思います。

・実技試験は、試験材と同じものを準備して練習します。
YouTubeなどを参考に、逆歪をつけて材料を仮付け、うまく溶接できた際の電流と電圧、ガスの流量を覚えておきましょう。
試験当日は溶接機の電源を入れて、流量調整し、電圧と電流を合わせてから溶接スタートです。
一層目からワイヤーブラシとハンマーでスラグを取り除くのを忘れないように!
アンダーカットなどに気を付けて試験合格目指して頑張ってください!